もの忘れについて

もの忘れにはいわゆる歳をとったために忘れっぽくなったものと認知症の初期段階とがあり、早期診断が重要となります。
当クリニックでは、単なるもの忘れか認知症によるものかどうかを診断し治療を行います。
もの忘れ

最近、こんな症状ありませんか?

  • 何度も同じことを繰り返す
  • 人と会う約束などをすっかり忘れる
  • 食事をとったか思い出せない
  • 置き忘れが増えた
  • 物の名前が思い出せない
  • いつも同じ料理が出てくる
  • レジでおつりの計算ができなくなった
  • 突然怒ったりすることが増えた
  • など
    もの忘れ

    もの忘れの種類について

  • 年齢に伴うもの忘れ
  • 軽度認知機能障害
  • 認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症など)
  • 治療により回復するもの忘れ(慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、うつ病 など)
  • もの忘れには、年齢による「正常なもの忘れ」と「病気によるもの忘れ」があります。
    病気によるもの忘れであっても、早期発見や適切な治療を行うことによって回復するものもあります。
    また、治療の方法が無いとされてきたアルツハイマー病などでも適切な薬物選択や生活指導を行うことで症状が少し改善することも期待できます。
    当クリニックでは「もの忘れ」を早く発見し、適切な治療につなげられるよう診察、画像検査を用いて、総合的な診断・治療を行います。

    軽度認知機能障害とは

    軽度認知機能障害は認知症ではありません。
    しかし、まったく健康な状態でもなく、年齢に伴うもの忘れと認知症の間の段階とお考えください。
    軽度認知障害の人は、将来必ず認知症になるとは限りませんが、そのまま治療を受けなくても半数は認知症にならないと言われており、逆に言うと治療を受けなない方の半数は認知症になる可能性があります。

    認知症とは

    認知症とは、何らかの脳の障害によって、いったん正常に発達した知能が低下した状態をいいます。
    以前は、このような状態は「痴呆」と言われていましたが、倫理・道徳的に問題点があるということで厚生労働省で検討会が行われた結果、平成16年12月から正式に「認知症」となりました。
    数が多いのは次の2つです。
  • アルツハイマー型認知症
  • 脳血管性認知症
  • アルツハイマー型認知症とは

    認知症はその原因から、いくつかの種類にわけることができますが、その中でも最も多いのは、アルツハイマー型認知症で、全体の約50%を占めています。
    加齢によるもの忘れと認知症の違い
    人は加齢によってもの忘れが増えていきます。
    この加齢によるもの忘れと認知症は一見似ているように見えますが、認知症は「起こったことをすっかり忘れてしまう」という特徴があります。
    例えば、加齢によるもの忘れは「夕飯を食べたことは覚えているが、何を食べたのか思い出せない」のに対し、認知症は「食べたことを思い出せない」といった違いがあります。
    このため、認知症の方はご飯を食べたばかりでも「ご飯はまだ?」と言ったりするのです。
    早期発見・早期治療の大切さ
    アルツハイマー型認知症は、放置していると進行していきます。
    明らかな症状が出る頃には、脳がだいぶ縮んでしまっていることが多く、現時点では治す方法がありません。
    しかし、幸いなことに今は進行をゆるやかにする良いお薬があります。
    このため、認知症という病気は、初期の段階で正しく診断し、治療により進行を遅くすることが重要となるのです。

    画像検査によるアルツハイマー診断

    アルツハイマーの早期診断にはMRI検査での画像診断が有効です。
    MRI検査では、はっきりと目に見える症状のない時期から病気による脳の変化(萎縮)を知ることができます。
    検査は30分のあいだ横になるだけですので検査を受ける方への負担は少なく、磁気を用いるため被曝もありません。
    ※MRI検査を受けることができない方もいらっしゃいますので、下記をご確認ください。
    MRI検査の注意事項
    次のような方は検査を受けられないことがあります。必ずスタッフに申し出てください。
    • 心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
    • 人工内耳、人工中耳の方
    • 血管へのステント挿入手術を8週間以内に受けられた方
    • 古い人工心臓弁の手術を受けられている方
    • 眼に微細な金属片が入っている(または入っていると疑わしい方)
    • チタン製以外の脳動脈瘤クリップが入っている方
    • 金属の義眼底の方
    • 骨折によりボルト固定がされたままの方
    • 躯幹全体に入墨のある方
    • 妊娠の可能性がある方
    • 避妊リングを体内に入れている方
    検査中の注意事項について
    • 検査時間は30分~1時間です
    • 検査中はできるだけ体を動かさないでください
    • 検査中に異常を感じた場合には、コールを押してください
    • 検査中は工事現場のような大きな音がしますが、機械の音ですのでご安心ください
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